ディエンビエンフーの戦い70年 「次世代へ」94歳元女性衛生兵

共同通信 2024年5月6日 19:30
 ディエンビエンフーの戦いの直後に結婚した夫と撮った写真を見せるグエン・ティ・ゴック・トアンさん=4月9日、ベトナム・ホーチミン(共同)
 ディエンビエンフーの戦いの直後に結婚した夫と撮った写真を見せるグエン・ティ・ゴック・トアンさん=4月9日、ベトナム・ホーチミン(共同)
 ベトナム北西部ディエンビエンフーで車に乗るグエン・ティ・ゴック・トアンさん(左)=1954年5月(トアンさん提供・共同)
 ベトナム北西部ディエンビエンフーで車に乗るグエン・ティ・ゴック・トアンさん(左)=1954年5月(トアンさん提供・共同)

 【ディエンビエンフー共同】第1次インドシナ戦争でフランス植民地支配を終結に導いたベトナム人民軍の「ディエンビエンフーの戦い」勝利から7日で70年。女性衛生兵として戦ったグエン・ティ・ゴック・トアンさん(94)が取材に応じ「地下壕で一日中、傷病兵の治療に当たった」と回顧。名もなき兵士らが独立に命を懸けた歴史を次世代に伝えることが大切だと力を込めた。

 医大生だったトアンさんが北西部ディエンビエンフー従軍中の1954年。雨水がたまり不衛生な壕に、負傷した兵士数百人が横たわっていた。

 戦争は第2次大戦後の「ベトナム民主共和国」樹立宣言後、フランスが再植民地化を図ったことから勃発した。

 フランス軍はディエンビエンフーに要塞を築き、物量で勝っていた。人民軍は人海戦術で大砲や砲弾を山頂に担ぎ上げて攻撃。運搬した物資は数万トンに上ったとされる。

 トアンさんも夜には30キロ離れた拠点まで歩き、壕まで重さ数十キロの食料を運んだ。無名の兵士や農民の参加が激戦の勝利をもたらしたと強調した。

RECOMMEND

あなたにおすすめ
Recommend by Aritsugi Lab.

KUMANICHI レコメンドについて

「KUMANICHI レコメンド」は、熊本大学大学院の有次正義教授の研究室(以下、熊大有次研)が研究・開発中の記事推薦システムです。単語の類似性だけでなく、文脈の言葉の使われ方などから、より人間の思考に近いメカニズムのシステムを目指しています。

熊本日日新聞社はシステムの検証の場として熊日電子版を提供しています。本システムは研究中のため、関係のない記事が掲出されこともあります。あらかじめご了承ください。リンク先はすべて熊日電子版内のコンテンツです。

本システムは「匿名加工情報」を活用して開発されており、あなたの興味・関心を推測してコンテンツを提示しています。匿名加工情報は、氏名や住所などを削除し、ご本人が特定されないよう法令で定める基準に従い加工した情報です。詳しくは 「匿名加工情報の公表について」のページ をご覧ください。

閉じる
注目コンテンツ
全国のニュース 「国際」記事一覧