「阿蘇」を世界文化遺産に 熊本県と7市町村の推進協、4度目の提案書提出 文科省と文化庁に
「阿蘇」の世界文化遺産登録を目指す、熊本県と阿蘇郡市7市町村でつくる登録推進協議会は4月30日、新たな提案書を文部科学省と文化庁に提出した。世界遺産の国内候補に当たる「暫定リスト」入りを求める内容で、提出は2007年に文化庁の公募に応じて以降、20年、22年に続き4度目。
現在、暫定リスト入りしているのは「佐渡島[さど]の金山」など5件。「阿蘇」は次点の「カテゴリーⅠa」(4件)に認定されている。
前回の提案書について文科相は、学術的価値のさらなる整理などの課題を指摘していた。協議会は有識者でつくる学術委員会を開き「阿蘇」の価値を再考。資産の名称を「阿蘇の文化的景観─カルデラ火山に展開した農業パノラマ」とし、活火山を抱える阿蘇地域の人々が、地形を有効利用して景観を形成してきた歴史を前面に打ち出した。
木村敬知事と7市町村長が文科省を訪れ、本田顕子政務官(参院比例代表)と面会。終了後、木村知事は「政務官から『課題が整理されており、伴走して支援していく』との言葉をいただいた。阿蘇の世界的な価値を訴え、暫定リスト入りを勝ち取りたい」と意欲を語った。
国の文化審議会は21年に暫定リストの充実を文科相に答申。23日には文化審議会の世界文化遺産部会が、リストに入れる資産を検討する、ワーキンググループを部会の下に置くことを決定していた。(宮崎あずさ、中尾有希)
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