球磨川下り「清流コース」再開 4月6日から 熊本豪雨で被災、3年9カ月ぶり
熊本県人吉市の第三セクター「球磨川くだり」は4月6日、2020年の熊本豪雨で被災したメイン航路「清流コース」を3年9カ月ぶりに再開する。
「清流コース」は、人吉市下新町の発船場から同市温泉町の着船場までの約4・5キロ。豪雨で川底の地形が変わり、座礁の危険性から運航を中止していた。
同社は22年7月、観光客らからの要望を受け、距離を2・5キロに縮めた「清流復興コース」で運航を再開。しかし、2カ月後の台風被害で運休した。23年3月に再開したが、2カ月後に再び土砂の堆積で運休していた。
「清流コース」は、国土交通省の治水対策の一環で掘削が進み、川底の深さと幅が広がった。3月中旬には船頭らがコースを試験運航。安全が確認され、全面再開を決めた。
船頭歴25年の藤山和彦さん(44)は「120年続く伝統を守りたかった。10年近く前に廃止された、10キロを下る『急流コース』の復活も目指す」と語った。
4月6日は安全祈願の神事と川開きのセレモニーを実施。午前11時、第1便が招待客を乗せて出発する予定。(金村貫太)
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