業務グローバル、熊本に貢献　熊本市職員（国際課）の米納一樹さん（33）　＜Working私のお仕事＞

　私（わたし）たち市民（しみん）の暮（く）らしを支（ささ）える市役所（しやくしょ）の職員（しょくいん）。福祉（ふくし）や教育（きょういく）、道路整備（どうろせいび）、環（かん）境（きょう）、産業振興（さんぎょうしんこう）など仕事（しごと）は多岐（たき）にわたります。その中（なか）でも、英語（えいご）を話（はな）したり、海外（かいがい）に出張（しゅっちょう）したりとグローバルな業務（ぎょうむ）を担（にな）う、熊本市国際課（くまもとしこくさいか）の米納一樹（よのうかずき）さん（33）に迫（せま）りました。（河北希（かわきたのぞみ））

　米納（よのう）さんが所属（しょぞく）する国際課（こくさいか）では、熊本市（くまもとし）に住（す）む外国人（がいこくじん）が安心（あんしん）して暮（く）らせるまちづくりや、海外（かいがい）との交流（こうりゅう）などに取（と）り組（く）んでいます。アメリカやフランス、韓国（かんこく）など海外出身（かいがいしゅっしん）の職員（しょくいん）も働（はたら）く、グローバルな職場（しょくば）です。

　生（う）まれ育（そだ）った熊本（くまもと）に貢献（こうけん）したいとの思（おも）いで市役所（しやくしょ）に就職（しゅうしょく）。最初（さいしょ）は東区役所（ひがしくやくしょ）で、暮（く）らしに困（こま）った人（ひと）を援助（えんじょ）する生活保護（せいかつほご）の仕事（しごと）をしました。その後（ご）、県内（けんない）で開（ひら）かれたラグビーワールドカップの組織委員会（そしきいいんかい）（東京（とうきょう））でも働（はたら）き、2022年（ねん）に熊本市（くまもとし）で開（ひら）かれたアジア・太平洋水（たいへいようみず）サミットも担当（たんとう）しました。「市役所職員（しやくしょしょくいん）は数年（すうねん）ごとに部署（ぶしょ）が変（か）わり、さまざまな仕事（しごと）を経験（けいけん）できることも魅力（みりょく）の一（ひと）つ」と米納（よのう）さん。

　国際課（こくさいか）では学生時代（がくせいじだい）から得意（とくい）な英語力（えいごりょく）も発揮（はっき）でき、やりがいを感（かん）じています。熊本市（くまもとし）に住（す）む外国人（がいこくじん）の生活相談（せいかつそうだん）や仕事探（しごとさが）しを支援（しえん）したり、交流協定（こうりゅうきょうてい）を結（むす）ぶ海外（かいがい）8都市（とし）の担当者（たんとうしゃ）と行事（ぎょうじ）や企画（きかく）の打（う）ち合（あ）わせをしたり。2月（がつ）に開催（かいさい）したドイツ・ハイデルベルク市（し）とのシンポジウムでは、大西一史市長（おおにしかずふみしちょう）の発表資料作（はっぴょうしりょうづく）りなど、準備（じゅんび）に駆（か）け回（まわ）りました。

　「世界（せかい）を取（と）り巻（ま）くさまざまな課題（かだい）を解決（かいけつ）するためには、海外（かいがい）との連携（れんけい）が重要（じゅうよう）」と米納（よのう）さん。「熊本市（くまもとし）の取（と）り組（く）みを世界（せかい）にアピールし、国際的（こくさいてき）な存在感（そんざいかん）を高（たか）めていきたい」と意気込（いきご）んでいます。

　海外（かいがい）からの訪問団（ほうもんだん）に熊本市（くまもとし）の魅力（みりょく）が伝（つた）わった時（とき）にやりがいを感（かん）じます

　外国語（がいこくご）を話（はな）す相手（あいて）とオンライン会議（かいぎ）をする時（とき）、誤解（ごかい）がないよう気（き）を使（つか）います

どんな職場（しょくば）？

　熊本市（くまもとし）の職員数（しょくいんすう）は2022年（ねん）4月時点（がつじてん）で6223人（にん）（教職員（きょうしょくいん）は除（のぞ）く）。事務職（じむしょく）は市役所本庁舎（しやくしょほんちょうしゃ）や区役所（くやくしょ）の窓口（まどぐち）のほか、市（し）の予算（よさん）づくりや企画（きかく）、事務処理（じむしょり）、相談対応（そうだんたいおう）などさまざまな仕事（しごと）があります。国際課（こくさいか）では、外国籍（がいこくせき）の「国際交流員（こくさいこうりゅういん）」も含（ふく）め17人（にん）が働（はたら）いています。